夕方の5時46分

1月17日

さっきひとつ前のブログに

いつもの1日と書いたものの

やっぱり出向いた

神戸三宮の東遊園地

でもやっぱり….

足がすくみ、頭が

ぐらぐらする

あのときの空と同じ色だ

あのときと同じにおいがする

あの竹灯籠が

救いを求めている顔に見える

救急車のサイレンが聞こえる

でも、周りに見えるのは

各局の中継車だった

もっと静かに….心が叫ぶ

やはり、越えられない

これ以上

でもここまできた

記憶を震える手で

1枚におさめた

ごめんなさい….ごめんなさい….

24年経つのに

側までいけないよ

ごめんなさい

帰りの電車

窓に映るわたしの顔は

表情のない

綿棒のようだった

【震災忌花屋で浮かぶ君の顔】

平成31年1月17日

わたしはいつもの朝だった

いつもと違うのは

黙祷と神棚の遺影に花を添えたこと

昨日できなかった取材にでかけ

帰りにまつげエクステに行き

風邪で寝込んでいる家の高校生に

食事の支度を整えに帰る

そんな日常をこの日も

当たり前のように過ごす

でも当たり前でないのだと

心で言いきかせている

今日は大切な人たちの

命日だから

いつも守ってくれていて

ありがとう