11月17日 兵庫県川西市みつなかホール
今回は天才ピアニスト モナ・飛鳥さんのピアノリサイタルでの
アナウンス《陰》
仕事関係者の間では《陰アナ》という。
この陰アナこそが、この仕事の第一歩だった。
高校3年生の夏、ピアノ教室の発表会に
出演ではなくお手伝いをするように先生から言われる。
なんでなん?!とその当時は正直残念な気持ちで
当日を迎えた。
神戸文化ホール大ホールの舞台そでにアナウンスブースがあり
行ってすぐそこでプログラムを渡された。
マイクに向かって、ほぼ初見、いや初見!笑
プログラムナンバーと、演目、出演者名を読み上げた。
終演後先生からポチ袋を渡され、すごくよかった!助けてくれてありがとう!と
喜んでくれたことに、驚きをかくせなかった。
あの高3の夏がなければ今頃私はこうして
マイクに向かって声を出す仕事をしていない。
発表会から1年半後 先生は交通事故で亡くなられた。
この仕事をするようになって、時々
先生のことを知っている、音楽家の方々とお仕事をさせていただく。
空の上から引き合わせてくださったかな。
神聖なるステージの袖。
いつも何かに護られている。