クスノ木の夢

僕は今でものびていく 空を目指してのびていく 最初は小さかった僕だけど 今では町いちばんのクスノキです でも、空にはぜんぜんとどきません。 いつまでたってもとどきません。 だから、あの青い青い空につくために 地震や津波に負けないで 空を目指してのびていく クスノキ ノボル(当時12歳)   ー2021年3月11日ー 雲ひとつない青空の下 宮城県気仙沼市杉ノ下の慰霊碑に上記の詩を添えてお花を贈らせていただきました。 今年も地元新聞社 三陸新報の玉谷誠一さんが供えにいってくださいました。 ありがとうございます。 震災から10年 今年は人生の節目の年でもある息子たち(22歳・18歳)の心寄せを贈らせていただきました。 今年、感染症が落ち着いて往来が叶うようでしたら二人と一緒に訪れたいです。   土を踏む感触 空気の匂い 復興にむけて響く音 そこにある暮らし そこにあった暮らし そして心の声を交わし合う。 二人の五感をはたらかせて感じてほしい。 それが母 クスノキネヅコ(根付子)の夢。

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