赤ちゃんとお花‥‥1・17への想い

朝、息子と黙祷をした後、仕事のうち合わせがありバタバタとでかけた。阪急電車に乗って夙川から西宮北口まで。

となりに上の歯と下の歯が二本づつ生えた赤ちゃんが、私の顔を見てキャッキャッと笑い、私の顔に自分の顔を近づけ、また屈託のない笑顔で私をみつめてくれる。

私も本気で笑顔になり、ばぁ~とおどけて見せたりした。
しあわせ。

22年前の今ごろはこんな日が来るなんて思えなかった。
当時自宅があった神戸市東灘区御影。

震災の半年前まで私が生活していた二階の部屋は、
ポロんと部屋ごと北隣の家の二階に転がっていた。あとはものの見事にぺしゃんこ

地面の次に見えたのは屋根でした。

とりあえず親兄姉の無事は確認したものの、
道を挟んで向かい側の家まで火の手があがりもうおわりだと息をのんだ。

バイト先でお世話になった先輩が亡くなったこと。
父方の親戚のお豆腐やさんのおじさんと、おばさんが亡くなったこと。

数ヶ月後にはじめて最寄り駅まで電車が再開。阪急御影駅‥
阪急電車で涙がとまらなくなり、しゃくりあげて泣いたこと。

でも、その時はだれもがそうだった。周りの人たちも同じだった。

赤ちゃんの笑顔とリンクして走馬灯のようにめぐった震災直後のこと。
赤ちゃんに生かされた命を再確認させてもらった。

この赤ちゃんの笑顔がずっと続きますように

この笑顔はあのとき亡くなられた方たちが、形をかえて
今生かされている私たちに贈ってくれているものなのかも知れない。

阪神淡路大震災で亡くなられた方たちを想い今日は花をかざりました。
スイートピーの花言葉は門出。
レースフラワーは小さな笑顔がたくさん集まった花。
上へ上へと花をつけていくストック。

そして、あなたがいなくて寂しい気持ちを一輪のカーネーションに。

毎年1月17日が来たら泣いていた。
これからは笑い、前進する1月17日でありますように

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